「お箸で食べるイタリアン会席」開催<XEX ATAGO GREEN HILLS / tempura & sushi An>

「お箸で食べるイタリアン会席」をXEX ATAGO GREEN HILLS / tempura & sushi Anのカウンター席にて開催いたしました。XEX ATAGO GREEN HILLS  / Salvatore Cuomo Bros.の総料理長である、山根淳也がイタリアン会席で皆様をおもてなしする初の試み。日本酒とのマリアージュでお楽しみいただきました。

 

 

先付け “あまおう カブ カラスミ なます仕立て”
福岡県産のあまおうとカブをフランボワーズ酢を使用し、なます仕立てにしました。苺とカブという、珍しい組み合わせですが、フランボワーズ酢とも良く合い、さらに上にのせたカラスミが和の味にさせます。こちらにペアリングする日本酒は、<菊姫 鶴の里 山廃純米(石川)>です。きめが細かく後味が良い純米酒です。苺のような風味もお料理ととてもマッチするお酒です。

 

しのぎ “河豚白子 竹炭バーガー”
竹炭を使用したパンに焼いた白子をサンドしました。 ソースは、ポートワインのソースとマヨネーズとマスタードを合わせたソースでお召しあがりいただきました。こちらとペアリングするのは、<船中八策 超辛純米(高知)>です。香り高いこちらのお酒をスモークを効かせたワイングラスで、香りと共にお楽しみいただきました。白子の甘さをすっきりさせ、料理とのバランスも抜群のお酒です。

 

椀 “安納芋エスプーマ 大山鶏炭火焼き ポルチーニ風味”
鹿児島県産の糖度の高い安納芋を使用しました。一度、焼き芋にし、甘さを最大限に引き出した後、エスプーマにしました。砂糖などの甘さは一切使用せずとも安納芋の本来もつ自然な甘さを十分お楽しみいただけます。また、ジョスパーオーブンで焼き上げた大山鶏に付けて食べていただいても美味しい、スープとしてもソースとしても楽しめる一品です。こちらにペアリングしたお酒は、<大七 生もと純米(福島)>です。豊かなコクと旨味、そして酸味のバランスがとても良いお酒です。どんなお料理にも合わせやすくお楽しみいただけるお酒です。お客様からも、お料理と合わせるのと、お酒だけで飲むのとでは違う味わいがあるとの声がありました。

創り “鮪たるたる キャビア 雲丹 カリフラワー”
ピューレにしたカリフラワーの上に、エシャロットとオリーブオイル、塩であえた鮪に、雲丹、キャビアを合わせました。また、シャキシャキと食感の良い甘みのある生のカリフラワーを添えました。こちらにペアリングしたのが、<錦屋 純米吟醸(宮城)>です。フルーティーな味わいの中に、嫌味の無い苦味があるお酒です。

 

炊き合わせ “甘鯛うろこ焼き 菜の花 フュメ”
トマトやたまねぎ、セロリなどを使用したコンソメスープと甘鯛の骨で取った出汁を合わせたスープに、うろこをパリパリに焼いた甘鯛に合わせました。トマトと菜の花を添え、一緒にお召し上がりいただきました。こちらにペアリングしたのは、<〆張鶴 越淡麗 純米吟醸(新潟)>、年に1一度秋に出る日本酒で、純米由来の芳醇さと、フルーティで華やかな香りをお楽しみいただけます。口の中をすっきりさせる後味が、次に出てくるお肉につながります。

焼物 “黒毛和牛フィレ肉低温ロースト 牛蒡赤ワイン煮 山葵”
黒毛和牛のフィレ肉を51度のウォーターバスで低温調理し、最後に軽く表面を焼き、赤ワインで煮た牛蒡と一緒にお召し上がりいただきました。牛蒡の土臭さとバローロの大地を感じる風味と力強さがマッチしています。お肉は、山葵とトリュフ塩でお召し上がりいただきました。こちらにペアリングさせたのは、<松の司 ブラック・アゾラ 純米大吟醸(滋賀)>です。りんごの香りを主体にフルーティーな香りが特徴です。後味は熟してまろやかになった酸味が広がります。このお酒は、開栓後2.3日、経たせることで、まろやかさが増すお酒です。

 

 

食事 “鮑のリゾット コンソメの茶漬け”
あさりの出汁とパルメザンチーズを使用したリゾットの上にコンソメで煮た鮑を乗せてお召し上がりいただきました。途中、シェリー酒で風味づけしたコンソメスープをかけて、お茶漬けとしてもお召し上がりいただきました。一皿で2度美味しいリゾットは、お客様から大変ご好評でした。そんなリゾットとペアリングしたのは、<磯自慢 酒友 純米大吟醸(静岡)>です。辛口の大吟醸は、酸味が少ない中に奥深い味わいがあり、後味がすっきりとしています。時間と共にフルーティーな味わいが増していくのを楽しめるお酒です。

 

 

甘味 “イタリアン大福”
求肥の中にオレンジのジャムとチョコレートのガナッシュを包みました。クランチとオリーブオイルをお客様の目の前でかけて仕上げました。まさに和と伊のコラボレーションデザートです。また、口直しに、高知の黄金生姜を使用したジンジャーエールをご用意し、最後までお楽しみいただきました。こちらにペアリングさせた日本酒は、<新政 純米酒 ラピスラベル>です。秋田の純米酒で、綺麗な後味が楽しめます。まるで日本酒ではないような、マスカットのような甘い香りと旨味が味わえるお酒です。

山根料理長が生み出す和を感じるイタリア料理の数々と、実は幅広いお料理に合う日本酒との組み合わせは、新たなマリアージュを愉しめる素晴らしい会となりました。