PATZ&HALL Wine Dinner <XEX ATAGO GREEN HILLS / 和食 An >

PATZ&HALL

10月13日(火)19:30~XEX ATAGO GREEN HILLS / 和食 Anにて”PATZ & HALL Wine Dinner”が開催されました。このスペシャルなディナーに合わせ、カリフォルニアのカルト級シャルドネとピノ・ノワールの造り手、
ドナルド・パッツ氏が来日され、XEX ATAGO GREEN HILLSにご来店いただきました。ドナルド・パッツ氏によるワイン解説とともに“お寿司とワインのマリアージュ” を愉しむ素晴らしい会となりました。

~2012 PATZ & HALL Brut Sparkling Wine~
まずは、日本未入荷のスパークリングワインで乾杯。
シャンパーニュ方式で作られたシャルドネとピノノワールのスパークリングワイン。2012年は初めてのビンテージで、日本には入荷されていないスパークリングワインです。贅沢にもドナルド・パッツ氏ご本人による乾杯のスピーチからこのワインディナーがスタートいたしました。
そしてペアリングのお料理は“真牡蠣のおとし”。こちらはくず粉をまぶした真牡蠣をお湯にくぐらせて調理したものです。牡蠣の旨みがギュッと閉じ込められ、身も縮まらずぷりぷり。口に含むと牡蠣のクリーミーさがじゅわっと溢れ出します。

~2014 PATZ & HALL Chardonnay Dutton Ranch Russian River Valley~
葡萄の一部が1969年に植えられた葡萄で作られています。高い樹齢の葡萄で作られたワインは、とても香り高く、香水のような印象を与えることが出来ます。ペアリングのお料理は“戻り鰹 土佐造り”。季節の鰹をお出ししました。しっかりと脂ののった鰹ですが、脂はのりすぎていませんのでワインとの相性はとても良く、生姜醤油でスタンダードに召し上がっていただくのもいいですが、今回は特別に門脇料理長からのお勧めで土佐酢をご用意いたしました。

~2013 PATZ & HALL Pinot Noir Gap’s Crown Sonoma Coast~
~2013 PATZ & HALL Pinot Noir Jenkins Ranch Sonoma Coast~

つづいて2つのピノノワールをご提供致しました。
この2つの異なるワインは、シャルドネとほぼ同じように醸造されています。手で丁寧に収穫した後、手で選別し15%全房で発酵し、残りは除梗しています。赤ワイン特有の色の抽出は比較的多く行われ、最終的には樽の中で熟成が行われます。2つのワインの違いは醸造のテクニックの違いではなく、葡萄の畑の場所、産地の違いによるものです。また、ジェンキンス・ランチはペタルマギャップに位置し、太平洋の冷たい風が吹き抜ける位置にあります。畑は気候と土壌によってかなり果実味が多めな葡萄が出来ます。果実味を控えめな葡萄を植えることでちょうどいい葡萄を作ることが出来ます。13年のビンテージは果実味よりもハーブのような香りがするワインに仕上がっています。ギャップス・クラウンの畑はジェンキンス・ランチも見える位置にあります。ギャップス・ランチはジェンキンス・ランチと違い少し渋味が感じられ、大き目なスタイルのピノノワールです。ペアリングは“松茸のフライと秋茄子”秋の味覚と言えば松茸ですね。それに京都の賀茂茄子を合わせました。天ぷらではなくフライをあえて合わせています。天ぷらは食材の中の水分を飛ばすようなお料理ですが、フライは水分を閉じ込めるお料理です。賀茂茄子のジューシーさ、松茸の旨みを閉じ込めたお料理を合わせていただくようにご用意いたしました。

~2012 PATZ & HALL Chardonney Hyde Vineyard Cameros~
ハイド・ヴィンヤードの伝統的なスタイルを表現したこのヴィンテージは、素晴らしいワインひとつです。はちみつやヘーゼルナッツ、桃、シナ モン、スイセンの香りを含むアロマは複雑味を持っていて誘惑的です。口に含むと素晴らしい舌触りとちょうどよい重みが感じられます。これに合わせるのは”真鯛の焼き浸し”焼き浸しというのは焼いた真鯛に出汁をかけるお料理のことです。普通は鰹の出汁を使うものですが、門脇料理長は今回鯛の骨でとった出汁を使用して、真鯛づくしの一皿に仕上げました。

~2012 PATZ & HALL Pinot Noir Pisoni Vineyard Santa Lucia Highlands~

モントレー・カウンティのサリナス・ヴァレー西端に走るサンタ・ルシア・ハイランズAVAの南の丘に位置しています。90年代後半に植えられた葡萄畑で、ワインはエキゾチックでリッチ、非常に濃厚なピノノワールです。今までのピノノワールと似たところは香水のような香り。違う点は濃厚な凝縮感のある、パワーのあるワイン。色も濃く、その分長期熟成も可能なスタイルのワインです。ここで、、、本日ゲストのドナルド・パッツ氏から「このワインの一番重要なポイントは・・・」と何やら重要事項の説明が始まりました。それは、、、「このワインは私の妻、ミシェルが一番好きなワインだということです」と!今回のディナーに来ていただいたお客様が一同に盛り上がった、何とも気の利いた素敵なコメントでした。合わせるお料理は、いよいよお寿司!“握り寿司8貫とすまし汁”中トロ、のどぐろ昆布〆 、ボタン海老、すみいか、秋刀魚、 鮑、いくら、かんぴょう巻です。門脇料理長のひと手間加わった江戸前の握りは素材の持つ旨みがさらに際立った美味しさに仕上がっており、パワーのあるワインに負けない絶妙な握りの数々でした。

最後に門脇料理長のグッドポーズ。

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DATE: 2015 年10 月13 日( 火)
TIME: 19:15 開場 19:30 スタート
PLACE: XEX ATAGO GREEN HILLS / 和食 An
PRICE: 29,000 円( 税・サービス料込み)